不登校 / 思春期の悩み
(原則的に、薬物が使用できる14歳以上が対象となります)
1.不登校とは
2.不登校のきっかけ
1, 学校内での問題:
いじめ、仲間外れ、教師からのハラスメント、勉強についていけない等
2, 家庭内での問題:
両親の不和、家族内の不和、家族からのハラスメント、ネグレクト、家族の発病、その他
3, 本人が何かしらの病気を発症した場合:
適応障害、パニック障害、社交不安症、トラウマ、うつ病、摂食障害、統合失調症、あるいはLD/ADHD/アスペルガー症候群など発達障害がもともとあった。
このようにきっかけや理由は様々ですが、子供が登校したがらない、学校への怖れを示す、情緒が不安定、登校の用意をしているのに朝になって発熱、頭痛、腹痛、吐き気などを訴えて欠席する、などが続いているようであれば不登校の可能性もあります。
3.不登校の特徴
特徴的なのは学校に行けない状態が構造化してしまっていることです。
不登校を俯瞰してみると、長期化しているケースでは、「環境が構造的に子どもにストレスをかけている」ことがあります。行き詰まってしまっている場合、その膠着した状況をといていくのは当事者だけでは困難です。
不登校を相談する機関への相談や、子供が不安定になっている中核や背景に上記のような病気が潜んでいないかの鑑別診断、不登校の治療に有効な“対人関係療法”、各種セラピー、カウンセリングを受けてみることをお勧めします。
4.思春期の悩み
上記のような不登校と言う形ではなくても、思春期は心の病や問題行動が起こりやすい時期でもあります。摂食障害も発症しやすいです。
10代は将来の心の健康のためにも重要な時期ですから、本来は周囲の大人が関わり方を理解してしっかりと対応していく必要があるのですが、反抗的な態度やそれまでになかったような行動など、大人の不安を煽るようなことが色々と起こりますので大人の側は逆に方向を見失いがちな時期でもあります。
10代の子供と関わる上で目指すべきは、「自尊心」と「コミニケーション力」を育むことです。
心の病になることも、非行や犯罪に走ってしまうことも、自尊心に問題を抱えている場合がほとんどです。
自尊心と密接な関係にあるのがコミニュケーション力です。この力が高ければ自分の気持ちをわかりやすく伝えることで他人とのつながりを深めたり、自分が求めるものを入れたりしていく事ができます。
当院では、対人関係療法で、本人や周囲の人たちの自尊心とコミニケーション力を育む治療をしています。
★なお、発達障害:特にアスペルガー 症候群や学習障害、過敏症は当院では適応ではなく、ADHDに関してもアスペルガー症候群が併発している場合は、児童・思春期専門医をご紹介しております。